頼・総統、双十国慶節演説で台湾の「戦略的自信」を強調 四大要素・六大キーワードを提示

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10月10日は中華民国の建国記念日、双十国慶節です。午前総統府前広場で盛大な祝賀大会が開催されます。昨年5月に就任した頼清徳・総統は、10日の祝賀大会で就任2年目の演説を行います。演説内容は国内外から大きな注目を集めています。(写真:総統府)

1010日は中華民国の建国記念日、双十国慶節です。午前総統府前広場で盛大な祝賀大会が開催されます。昨年5月に就任した頼清徳・総統は、10日の祝賀大会で就任2年目の演説を行います。演説内容は国内外から大きな注目を集めています。関係者によりますと、今年の演説は「前進の力・六大キーワード」を中心に構成され、台湾が権威主義から民主化へと歩んできた歴史を象徴する「豊かな民主力」、国際的な困難を乗り越えてきた「革新的経済力」、経済の成果を国民全体で分かち合う「均衡ある支援力」、そして国際社会の盟友と連携し世界に立つ「外交パートナー力」、さらに自らを守る「堅固な国防力」と社会に奉仕する「善意ある市民力」を挙げ、現代台湾の物語を描き出す内容になるということです。

今年はウクライナ戦争や中東情勢の不安定化、アメリカの通商政策による経済的影響、中国による「三つの80年」論を通じた台湾の国際地位の歪曲など、台湾を取り巻く環境は内外ともに不確実性が高まっています。頼・総統はこうした中で、国家の将来30年を見据えた戦略的ビジョンを示し、100万人規模の雇用創出を目指す経済戦略を具体的に提示することで、世界の中で確固たる戦略的自信を示す方針です。

演説ではまず、権威主義から自由へと導く台湾の民主発展の歩みを「豊かな民主力」として紹介し、アジアにおける民主主義の灯台としての台湾の歴史的意義を強調します。続いて、数々の挑戦の中で台湾がどのように産業競争力とその優位性を発揮し、難局を突破してきたかについて論じる見通しです。

「革新的経済力」の部分では、国際環境の変化を好機と捉え、産業の優位性を維持するための戦略を詳しく説明する予定です。台湾での投資拡大、諸外国との経済貿易協力の強化、台湾の産業実力の向上などが含まれる見込みです。内需拡大策として「投資台湾三大プラン」の延長や「一兆元投資国家発展計画」の始動を挙げるほか、「AI新十大建設」や重要な技術の研究開発の強化、各産業へのAIの導入、バイオ医薬産業の推進など、次世代技術開発にも重点を置きます。さらに、台湾を「アジア資産運用センター」とする金融戦略や国際資金の誘致策についても触れます。

頼・総統はまた、隠れたチャンピオン、従来型産業、中小企業、零細企業のイノベーションとモデルチェンジにも触れ、政府はアメリカの関税政策の影響を受ける中小企業や農家、漁業従事者、労働者を支援するための資源投入を進めるとしています。

内政面では、経済の成果を国民全体に還元する「均衡ある支援力」を掲げ、政府予算を通じた福祉拡充を説明します。引き続き「青年の海外進出の夢を実現100億台湾元規模の基金」を推進するほか、育児支援では、「06歳国家共同養育2.0」計画、育児手当や保育補助の拡大を実施。高齢者向けには「長期介護3.0」の来年実施や「健康な台湾促進計画」を通じて、医療体制の整備と質の高い健康ケアを提供する方針です。

最後に頼・総統は、「堅固な国防力」と「善意ある市民力」を掲げ、国防支出の増額や社会の防衛意識向上によって平和を守る決意を強調。さらに、国際社会における台湾の善意と責任を「六つの力」を通じて表現し、自由と民主を守る台湾の価値を改めて訴える見通しです。

今回の演説は、昨年520日に行われた就任演説やこれまでの重要な複数の演説と同様、「安定・自信・均衡・責任」という4つの要素を基調に、「民主主義、平和、繁栄」の理念を軸としています。蔡英文・前総統の方針を継承しつつ、台湾が国際経済で確かな地位を築き、台湾海峡の平和と安定を責任ある形で維持していく姿勢を示すものとなっています。

さらに今年の原稿にはAIなど新技術に関する内容も多く盛り込まれ、困難に立ち向かう台湾精神や、国際社会での挑戦を恐れない姿勢を示す演説となる見通しです。

(編集:王淑卿)

ソース:Rti